もものともしび

ほのかにひかる

ぴかぴか光る

ご飯を食べることが好きだ。好きすぎるあまり、体型は完全にメタボである。2年前までは痩せ型で、標準よりも軽い体重だった、なんて今会う人に言っても信じてもらえないだろうけれど。

栄養を取ると、顔が輝くような気がしている。どういう仕組みなのか分からないけれど、ご飯を食べると途端に手があたたかくなる。栄養が行き渡っている実感がある。仕事が立て込んでいても、おやつ休憩は作るし、忙しい時こそ意固地になって休憩しているような気がする。本当に予定がぱんぱんな時は戦闘モードなので、何も食べずにずっと稼働していられるけど、それが続いた時に寝込むぐらい具合が悪くなるのでやらないようにしている。

昼休み、職場の食堂へ行く。日替わりの定食メニューたちを前に、いつも迷ってしまう。シシリアンライス、なんだろう。こっちはカキフライ。チキンソテーもある。シシリアンライス、気になる。でもなぁ。

迷った果てに、カキフライを食べる。さくさくの衣、ミルキーなカキ。カキフライを最初に作った人にいつも感謝したくなる。この組み合わせは美味しいと確信してくれてありがとう。食べ終わる頃には手があたたかくなる。目の奥から発光しているような気がする。こうしてぴかぴかなまま午後が来る。