夏至が来た。この日が来ると毎年頭を抱える。この先、日が短くなる一方じゃないか。自分は日が出ている時間が短い季節に弱い。11月になると、迫りくる寒さと日暮れの早さに参ってしまう。その代わり冬至が来れば、ここからは日が長くなるぞ、と少しわくわくする。
夏至を過ぎてもしばらくは日が長いので、鬱々とせずにいられる。そんなに早起きする方ではないから、日の出が遅くなってもあんまり問題ではない。日の入りが早くなってくるともうだめで、冬の暗さ、寒さを思うと滅入ってしまう。冬は冬で、クリスマスもお正月も、バレンタインもあって華やかなイベントに気を取られているうちに春がくる。でも、どのイベントも冬至の後なのだ。冬至を越せるかどうか、毎年不安になる。
色んな人たちが夏至を通り過ぎても平気な顔をして過ごしているので、どうやって乗り越えているのだろうかと思う。日の長さに左右されない強さがあるのかしら。いつか夏至を祝祭として過ごせるときが来ればと思う。